予防接種

予防接種(ワクチン)は、各種のウィルスや細菌に対して免疫を持っていない、あるいは不十分な人に対して、感染予防、発病予防、重症化予防などを目的として行われるものです。世に存在するさまざまな病原体のうち、重症化すると命にかかわる感染症、あるいは蔓延しやすい感染症の予防および根絶のためにワクチンは開発されています。接種可能なワクチンは、適切な時期に接種することをお勧めします。しかしながら、すべてが公費負担の対象(定期接種)とはなっていません。一部のワクチン(任意接種)は自費となります。

国立感染症研究所および日本小児科学会の推奨するワクチン接種スケジュールに準じて接種を行っていきます。公費対象期間を過ぎてしまっても接種をすること自体は可能ですが、全額自己負担になりますので、ご注意ください。
小児および成人の予防接種スケジュールの詳細は、KNOW★VPD!をご覧ください。

KNOW-VPD!VPDを知って、子どもを守ろう

患者さんのご年齢に合わせた接種スケジュールについてアドバイスします

ワクチンには、生ワクチンと不活化ワクチンがあります。生ワクチンは、菌やウィルスを弱毒化して開発されたもので、自然感染に近い状態で免疫をつけることができます。一方不活化ワクチンは一度無毒化されており、体内で菌やウィルスを増殖させるわけではないために、免疫を維持させたい期間によって複数回の接種が必要となります。
当院ではおひとりおひとりにワクチンの接種スケジュールを確認し、至適時期に接種が済ませられるようにすすめていきます。

ワクチン接種当日のお願い

体調のよいときに受けましょう。ステロイドの内服、輸血やガンマグロブリン製剤などの治療後は、ワクチンの接種時期について配慮が必要です。またけいれんやアレルギー反応が生じた直後や手術直後もワクチン接種には向いていません。当日だけでなく接種予定の2~4週間前までの気になる症状は必ずお伝えください。また慢性疾患で大学病院などに通院中でも、状態が落ち着いていれば接種が可能ですが、その判断は医師に委ねられます。

ワクチンの接種部位は両側上腕あるいは両側大腿になります。着衣・診察しやすい格好でお越しください。ロタウィルスに対するワクチンは内服になります。受診予定の1時間前に授乳を終えていらしてください。ワクチン接種後は副反応の確認のため、5分から10分間程は院内に居ていただきます。十分お時間に余裕をもっていらしてください。

成人肺炎球菌ワクチン

肺炎は免疫力が低下している高齢者や基礎疾患をお持ちの方などに発症しやすく、感染の原因となる病原体(細菌やウイルス など)も様々ですが、成人が発症する肺炎の多くは肺炎球菌と言われています。そのため多くの自治体で高齢者の肺炎球菌ワクチンの接種は公費が一部助成となっており、横浜市でも助成を行っています。65歳の対象者となる方はできるだけ接種するようにしてください。

予診票